2011年6月号
続報 イノシシ屠殺場計画が中止に!!

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岡本市長が本会議で計画をとりやめ!! 市民と柏原議会の勝利がここに!!

前号の「かしわら見張り番」で取り上げた「イノシシ屠殺場」のうわさは本当だった!!
しかし6月20日、柏原市議会本会議で岡本市長が「イノシシ屠殺場」の計画を認めた上で、この計画を白紙撤回すると発表。一連の騒動にピリオドを打った。市民の猛反対と議員の力で、このイノシシ騒動はひとまず、決着がついた。

雁多尾畑では住民運動の猛反対!!次の計画地はサンヒル柏原の北だった!

当初の計画地、雁多尾畑が住民運動の猛反対に合ったと聞いている。それは当然である。
イノシシなど野生の動物にはダニがついている。中には女性の指ぐらいの大きなモノもあり、飼い犬についたら貧血を起こすぐらい強烈なものもある。
血を吸うだけでなく、当然かゆいわけで、こんなダニがついたイノシシが集まってくれば、当然その周辺はダニだらけになるわけだ。
次に標的にされたのは、「サンヒル柏原」(安堂町)の北側だ。通常、堅下南小中学校の子どもたちが通る通学路になっている場所であったが、ここも当然住民の理解が得られるはずがなかった。

6月20日に岡本市長が白紙撤回! 住民パワーと市議会の力が結集!

6月20日、柏原市議会の本会議で、岡本市長は「イノシシの屠殺場計画」があったことを認め、白紙撤回をした。これは住民と柏原市議会の大勝利である。多くの住民が、屠殺場計画に「NO!」と断固反対し、市議会員もその主張に賛同した。
そもそもなぜ、柏原市にイノシシ屠殺場が必要だったのか。柏原市が運営するが、府の施設であったため、この計画が実現すれば、近隣の市町村から捕獲したイノシシが集まってきたわけである。処理費がいくらか入るかもしれないが、それ以上のダニ、においの問題など、考えたことがあったのだろうか。

「NPO法人柏原ふる里づくりの会」なぜ、ここだけに利益が入るシステムに?

すでに白紙撤回されたとはいえ、入札もなしに、施設の管理が「NPO法人柏原ふる里づくりの会(三宅義雅理事長)」となっていた点には、今も疑問が残る。
「柏原ふる里づくりの会」は、毎月の家賃(施設利用料)を払うだけで、殺処分の料金、食肉加工・販売して得た利益も入ることになっていた。儲けたお金が市に入るのであれば理屈が通るが、光熱費、通信運搬費なども市が負担することになっていたのはおかしい。
このNPO法人だけに利益が入るシステムになっていたのはなぜ?これからも「柏原ふる里づくりの会」の活動には目を離してはならない。

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柏原市には多すぎる2人の副市長!
不要な人件費を抑えようとした市議会の決定を無効に!?

ことの発端は、人口約7万5000人の柏原市には不要であると考えられる2人目の副市長を、市長が選任しようと議案を出したことによる。
柏原市は府内で3番目に職員の給料が高く、国家公務員の水準を終えているということで、国から勧告を受けているほどだ。市が財政難であるにもかかわらず人件費を抑えようとはせず、岡本市長がこの提案をするという提案に、柏原市議会が了解するはずはない。
6月6日の柏原市議会定例会の会議において、二人目の副市長選任が反対多数で否決された。それに対し、岡本市長がこの決定を不服として再議を申し立てたのだ。その理由が、議決に加わった濱浦佳子議員に議員資格がないから、というものである。

濱浦佳子議員に議員資格がない!?事実無根のうわさをたてる「柏原新聞」

濱浦議員が有限会社浜浦クリーンの実質的オーナーである、と騒ぎ立てたのは「柏原新聞社」の上田眞裕氏である。上田氏は、濱浦議員がオーナーである「浜浦クリーン」が柏原市の請負業務を行っていることは違反で、濱浦氏には議員としての資格がないと市に「要請書」を提出したわけだ。しかし、濱浦議員は単なる株主であり、経営にはまったく触れていない。これはなんら法的に違反することでない。
「柏原新聞」は、6月20日の本会議再開直前に、濱浦議員自宅周辺などに濱浦氏を中傷する記事をチラシのように投函している。あきらかに2回目の議決で副市長候補のM氏に有利にことを運ぼうとした画策がみてとれる。

市長の言い分でいうと、今まで濱浦議員がかかわってきた議決はすべて無効であるという意味にもとりかねない。また上田氏はなぜ、二人目の副市長の再議決の手段として、「柏原新聞」をばらまき、濱浦議員を中傷するのか。
岡本市長、上田氏らのとった行動はいったいなんだったのか?市民に選ばれて選出した一議員の名誉を損傷し、議長に対しても不当な圧力をかけたと聞く。

サンヒル柏原でお金を支払わない市長!?
市民の税金が使われているが、赤字つづき!?

サンヒル柏原へ行かれたことがあるだろうか。今回のイノシシ屠殺場の立地候補にもあげられた宿泊施設である。柏原市民の貴重な税金が投入されているにもかかわらず、赤字が続いていると聞く。
サンヒル柏原からの景色はそう悪くないし、レストランのランチは、そんなに高くない。たまには行ってもいいと思えるところだ。まもなくPLの花火芸術の季節がやってくる。この日は特別食となるそうだが、まだ行ったことのない人にはちょっとおすすめ。市民としては利用の活性化をはかりたいものだ。

元気が出るコラム

夫が亡くなって7年になります。夫はもともとデザイナーで、その後、家業を継いだのですが、感性豊かな人で、市民向けのイベントを企画するなど皆様から親しまれていました。
夫のそのような行動に私も、企業、行政、市民が一体となって街づくりに取り組むことの大切さを学びました。
最近になって、夫が生前言っていたことばをよく思い出します。「夢と希望を持って清く正しく生きたらいい」と。正しいと信じたことに対し、けっしてひるまず立ち向かっていけば、いつかは花開くと話していました。
また、一方で「人を恨んではいけない」とも言っていました。私も身に覚えのない中傷やうわさを立てられ、人を恨んでしまいそうになることがありますが、夫のことばを思い返して反省しています。夫は仏教でいうところの「因果応報」(いんがおうほう)、つまり人を恨めば、結局「回り回って自分にかえってくる」と言いたかったのでしょうね。
どうせやるなら、私は「情けは人のためならず」の精神で頑張りたいと思います。人助けは、結局は自分のためになるのだ、という気持ちで。

パトロール

公共のためのサービスを提供し、「営利を目的としない」非営利団体をNPOという。そのうち、NPO法にもとづいて、法人となった団体はNPO法人となる。しかし、NPO法人の中には、悪質な団体もあると聞く。柏原市の「NPO法人柏原ふる里づくりの会」はどうだろう。今回のイノシシ屠殺場騒動で、話題となった団体である。
入札もなしに、なぜ施設の管理団体になるのか?なぜ、市があれだけ厚遇するのか?わからないことだらけである。このNPOは、市から数千万円の委託料をもらっている。大阪府には会計報告をしているというが、それを柏原市でもオープンすべきであり、今回の屠殺場の件でもきちんとした経緯を説明するべきである。悪質なNPOか!?という疑いをかけられないためにも。