2012年11月号
柏原市議会決算特別委員会で不認定

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不透明な竜田古道の収支報告書!約2900万円のお金がどこに消えたのか

11月7、8日に行われた平成23年度の決算特別委員会で、一般会計に対して全議員が「不認定」の判断を下した。決算が承認されないのは前代未聞のことで、これが本会議で「否決」となれば、市長の道義的責任が問われることになる。不認定の理由は、以前から問題となっている竜田古道の里山公園整備収支報告についてである。

維持管理費5000万円を使い果たしたか!?

「ゴミ処分地」として柏原市、羽曳野市、藤井寺市が利用してきた跡地にできた「竜田古道の里山公園」は、柏羽藤環境事業組合の三市で構成されている管理者会の意向によって、柏羽藤環境事業組合から柏原市へ無償譲渡されることになった。これにより、平成23年度以降の維持管理費用は、柏原市の単独負担となった。地元地区への説明がなく、柏原市議会にもはかられず、「密室で行われた取り交わし」である。
環境事業組合が負担する維持管理等の経費は平成22年度までの5000万円で、その5000万円がもうすでになくなってしまったのである。「密室で行われた取り交わし」によると、今後、事業組合から維持管理費の費用負担はされなくなるのである。

なんと使途不明金が約2900万円にも!

処分場跡地の公園整備は、NPO法人「柏原ふる里づくりの会」に委託しているが、それとは別に、嘱託職員、アルバイト職員が配置されている。そして人件費は約3700万円に上っていることを「かしわら見張り番10月号」で述べた。
6月の全員協議会で、柏羽藤環境事業組合から費用負担された維持管理費5000万円の残高が約2900万円として報告されていたが、11月に開会された決算特別委員会での議員質問に対して、市側の答弁は現在残っていないと。だが、数字上では2900万円として残っているはずのお金が、ほぼ無くなっていることが判明した。NPO法人への「概算払い(先払い)で、何に使われたのかという証拠書類を精査せずに支払った」結果であると思う。我々の貴重な税金が、このように無計画に使われていたのである。
地元では「朝9時に開園、4時半に閉園し、地元住民が自由に使われない公園は公園でない」と言われている。

維持管理費の多くは、亀の瀬の維持管理費に?

平成20年3定例会で、濱浦議員は「広大で利便性の悪い亀の瀬(約30万坪・約99ha)の維持管理を市民協働(ボランティア)ではできない。草刈だけでも年間一億円程かかると聞く。国・府から移管されるより、委託され委託料を得るべきであり、柏原市のためになる」と要望したが、行政側からも誰からも支持されなかった。
その後、かしわら見張り番が、何度も、NPO法人に委託されている「竜田古道の里山公園」の維持管理費が高く、不透明である。「ダチョウ等の購入」「ブルーベリー・山椒・レモン等」の植栽について苦言を呈してきた。
その結果は、環境事業組合から費用負担された留所山処分場跡地の維持管理費5000円は、亀の瀬に維持管理費として使われていたのではないだろうか?

事実無根の記事をでっちあげ!「百条委員会」掲載記事のナゾ

11月10日号の「柏原新聞」に「市議会 ルール無視 百条委」の記事が掲載された。市議会があきれるような事実無根の内容である。疑惑の岡本市長については何も触れず、こんなデタラメを載せて恥ずかしくないのだろうか。

あきれるような事実無根の記事とは以下である。「(中略)反対意見を述べる委員を締め出している…」。反対意見を述べる委員とは、中野広也、田中秀昭、山下亜緯子、石橋實議員のことである。彼らは、百条委員会の設置には反対したが、設置後は百条委員会が声をかけ、参加を促したのである。ところが、彼らは、拒否したというのが事実である。
百条委員会設置に反対した中野議員自らが「締め出しはされてない」と話している。
「(中略)自分達(市議会議員)が特別委員会を立ち上げるのに賛成した議員(12名)だけで特別委をつくり、反対意見など一切排除した姑息なやり方…」。こんなでっちあげの内容を、誰に取材して書いたのだろうか。
しかし、柏原市議会の百条委員会設置は遅すぎたようにも思う。吹田市議会は「随契発注問題」で、すぐに百条委員会を設置している。柏原市議会は、百条委員会を立ち上げる時期は何度もあったと思う。

地方自治法に定められた委員会に「恐ろしい」という記述はなぜ?

また、柏原新聞が本当に新聞なのか、と疑問が残る記載がある。百条委員会について「百条委は証人として呼ばれた場合には拒否することもできず、嘘をつくと懲罰の対象になる。恐ろしい委員会だ」。そもそも証人は嘘をついてはいけない。それが当たり前であり「嘘をついて懲罰になるから恐ろしい」とは、今回の百条委員会の追求に困るような、何かをすでに把握しているのだろうか。
百条委員会は「地方自治法第100条に定められた委員会」で、必要に応じて設置でき、自治体の事務について調査するものである。
調査が必要でなければ、なにもわざわざ設置することはないのだ。

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サンヒル柏原の工事は、市長の後援会!幹部の親戚?単独随意契約かと。

前号のかしわら見張り番に掲載した「サンヒル柏原の改装工事」は、吹田市で問題になっている「単独随意契約」であった。総額4764158円が平成21年11月20日に支払われていた。柏原市の条例では、随意契約は130万円以内であると聞く。サンヒル柏原は、第三セクターではあるが、全ては市の公費が使われている。岡本市長は、公共事業に対して経済性・公正性を諮るために入札制を導入した。サンヒル柏原の工事に関して、単独随意契約にする理由があったのか説明する責任があるように思う。サンヒル柏原の経営赤字も柏原市が負担するのである。

俳優の菅原文太氏が新党結成!これからは市民の時代だ!

映画"仁義なき戦い"で知られる俳優・菅原文太氏が新党を結成した。結成のうわさはすでにネット上で流れていたが、ついにその内容が週刊紙(サンデー毎日 11月25日号)に掲載された。

週刊紙の記事によると、菅原氏の結成新党に至った理由が以下のように書かれている。「日本人は物質的な豊かさを求める国民となり、バブル後もその路線を続け、その結果、今のような疲弊した姿となってしまった。これでよかったのかという声が、福島原発の大事故にから表だって出てきている。若者の自殺、子供への虐待、こんな社会でいいのかという国民が出した答えが、物や金でなく命こそ大切にされる社会の構築である」。
「津波や原発等で生活の基盤を失った国民がいるにもかかわらず、政府は消費税増税を打ち出した。政府は高度成長期のように、希望と労働意欲に燃えて働く場がいくらでもあるという幻想を追っているのではないか。国民は、政治家の打ち出の小づちではない」。
「沖縄に、安全が疑問視される垂直離着陸輸送機『オスプレイ』の配備を許し、国民の命よりも軍事同盟や国の体面を重んじる政府に、もはや希望や信頼を持つことができない」
「思想、信条などの違いを超えて、声なき声を後押しする役目を果たす役割を果たさなければならない。何もしなくていいのだろうか」。
こういう内容の設立趣意書とよべるものを発表し、命を大切にする『いのちの党』の結成宣言をした。

何もしなくていいのだろうか

新党には大学院教授、医師、デザイナー、大手企業元会長らそうそうたるメンバーが名前を連ねるといわれている。一つの方向性で集まったものを『党』として考え、『いのちの党』としたという菅原氏。命が粗末に扱われている時代に、あえて「いのち」と名付けた。菅原氏は、大物政治家でなく、地元で真面目に暮らしている人々を励ましたいと、地方の町長や村長にも声をかけようとしている。「後になって、『あいつは何もやらずに逝ってしまったのか』といわれるのはいやだ」と話し、自身は「政治に直接かかわるつもりは一切ない」らしいが、政治家のなかにもこのままではいけないと考えている人物もいるだろうし、地方の首長が国政に出ることになれば応援したいとも言っている。
菅原氏自身は国政に出ることはないと発言しているが、趣旨に賛同した国会議員が集まるといわれ、その一人が亀井静香・国民新党前代表である。亀井氏は「消費税増税反対・反原発・反オスプレイを掲げた新党が出てくる」と以前から話しており、まさにその通りとなった。亀井氏と交流がある柏原市議会の濱浦佳子議員もその情報をいち早くキャッチしていた。
菅原氏は「現役の政治家との連携は基本的に、考えていない」らしいが、亀井氏に対しては『古くから応援してきた仲である。彼には、国民に対する最後の務めを果たしてもらいたい』と述べている。今後、「いのちの党」と亀井氏との連携は大いに可能性がある。
濱浦議員は「これからは市民の時代で、政党政治はもう終わりを告げた。政党でなく、市民主導の政治を行うべである」と述べている。

市民の声

◆「議員の半分でなく全員女性にするべきだ!」と男性から激励の声が…

前回のかしわら見張り番の2面に掲載した「女性の力をもっと活用しよう!議員の半分近くは女性にするべきだ!」に対して、市民から賛同の声が寄せられた。
「この記事は全くもって同感です。女性のほうが細やかで一生懸命にやると思います。職員も議員も全員が女性になってほしいと思っているぐらいです。濱浦さん、頑張ってください」と激励のお電話だった。声の主は年配の男性で、どちらかというと古い意識が残っていると思われる柏原だが、進歩的な発言をされた。「昭和は男の時代だったが。平成は女性の時代」と語る人もいる。男性からも女性尊重の意見が出されるようになってこそ男女参画社会がつくられるのではないか。

◆「柏原新聞など相手にするな」 と市民の女性から励ましの電話…

柏原市会議員の中傷記事を掲載し続ける『柏原新聞』。先日、濱浦佳子議員に対する嫌がらせと思われる記事が載せられた。それに対して女性市民から励ましの電話があった。
「『柏原新聞』って名前のあのチラシ、なんなのでしょうね。イノシシ処理場や竜田古道の整備で限りなくグレーな市長のことは一切触れずに、ほかの議員の悪口ばかり書いていますよね。最初はあまり気がつかず読んでいたのですが、市長の施策の疑惑や失敗を全く載せないことで、柏原新聞の内容はあやしいと思うようになりました。柏原新聞って市長の腹心がやっているんでしょうかね!?濱浦さんのことも載っていましたが、あんな下品なチラシの書くことなんか気にしなくていいですよ」