2012年02月号
疑惑が残る柏原市民病院
管理者が副市長に!?

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入札疑惑が解明されていない柏原市民病院!吉田管理者が副市長になるのか!?

柏原市は本当に疑惑を解決するつもりがあったのか?マスコミを騒がせた柏原市民病院の不正入札疑惑が解明されていない状況で、柏原市民病院の管理者である吉田氏を副市長にする人事案件が、岡本市長から2月22日に本会議に出された。
昨年12月、柏原市民病院が実施した医療機器の指名競争入札で、2009年度以降にT社が全体の半分を超える14件を落札した問題が発覚し、不正入札疑惑として騒がれた市民病院の管理者が、副市長として人事案件に上がることは論外ではないだろうか。しかも、当日、吉田氏は病院管理者を退職されていなかった。
吉田管理者も、業者と20年以上付き合いがあるという院長も「入札で不正は一切ない」と説明している。しかし、見張り番には、「他の業者は病院の許可を得て来るのに、疑惑のT社は許可なく直接院長の部屋に出入りしていた」というメール、投書などが届いており、吉田管理者も、今回の事案は内部告発であったと言っている。岡本市長は「内偵で何もなかった」「捜査でない」と言っているが、大阪府警の捜査があったことは事実である。何もなくて大阪府警の捜査が入ることはありえない。
なお、副市長の人事案件は2月22日、本会議で無記名による即日採決の予定であったが、当日、突如3月28日の閉会時採決となった。何故、議会に理由を説明することもなく今回も岡本市長の横暴かつ特異の独断で変更されたしまった。

「調査」委員会を「検討」委員会に変更、1度も調査しなかったという事実

病院入札不正疑惑に対し、昨年12月8日、市は「調査委員会」を立ち上げて調査結果を公表すると発表した。12月28日には第1回目目の調査委員会を開いたが、2回目にはなんと、「検討委員会」という名称に変更している。そもそも「検討委員会」とやらは、メンバー7人のうち、5人が病院と市の職員、及び関係者である。市民から選ばれた議員や監査員など、中立な立場の人間がほとんど入っていない。調査をしないために「検討」という名称に変えたのか、全く委員会設立の意味をなさない。「非公開」というのも、まさにあやしい。
2月16日、柏原市民病院に関する「検討委員会」(もと調査会)の報告が、柏原市議会で行われた。案の定、調査結果の発表はなく、入札に関する改善提案をするだけであった。不正疑惑の業者や病院関係者を一度も呼んで、事情を聞いたことがないという。ある議員が「風評で患者数が減少しているのでは?」と質問したところ、吉田管理者は、「患者数が減少したので、現在、弁護士と相談して、名誉毀損で訴える」という趣旨の発言をしたという。誰を訴えるのだろうか?
委員会が「入札の正当性は捜査機関の判断に委ねる」として業者から事情も聞いていない中で責任者の立場にある人物を副市長にするのは如何なものであろう。

柏原市に新しい風を!内部から真の行財政改革を

柏原市民病院不正入札の疑惑がなんら解明されていないのに、疑惑の責任者的立場にあった人物を副市長の人事案件に上げることは、言語道断である。また、以前から何度か人事案件に上がったM氏が吉田氏に替わって、病院管理者になるというウワサも聞こえている。
岡本市長が「維新の会の最高顧問」と豪語しているなら、公明正大な人物を副市長に選び、天下りの人事を撤廃するべきである。やっていることが「維新の会」と似てもにつかない。「維新の会」は、まさに開かれた政治をしている。1月には、正式な討議前に根回しやすりあわせなどを一切やめてしまおうと、悪しき慣習であった「事前調査制度」を全会一致で廃止した。確かに、根回しで、穏便にことをすまそうという「なあなあ主義」では、新しい風は吹いてこない。
柏原議会も大阪市に大いに見習うべきである。そうして橋下市長がされているような市の内部からの行財政改革をやっていただきたいものだ。

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交通の便利な玉手山公園を、もっと整備しよう

財政困難な柏原市が、竜田古道・里山公園の整備を続けている。訪れる人はまばらで送迎が必要な場所をなぜ、開発するのであろうか。NPO法人に支払われている管理費もばかにならない。駅に近く、みんなが集う玉手山公園の整備に力を入れるべきではないか。

来場者が年間11万人が訪れる憩いの場。近隣からも訪れ、地元の活性化にも

柏原市立玉手山公園「ふれあいパーク」は、年間11万人もの人が訪れている人気の公園である。2月初旬〜3月初旬には散歩道をたどりながら紅白の梅が鑑賞でき、約500本のサクラが3月下旬〜4月中旬に一斉に開花する。サクラが終わると柏原市の花であるツツジが咲く。晩秋は紅葉がみもので、花の観賞には事欠かない。
明治時代、近鉄大阪線の前身である河南鉄道がつくり、老舗遊園地として人気があった場所である。
外資系遊園地の進出により、京阪神にあった子ども向け遊園地がどんどんなくなっていく中で、形を変えたとはいえ、このような公園が残っているのはありがたいと、地元の人間だけでなく、近隣からも訪れる人が多い。
駅からも近いため、ぶどう狩り以外で、柏原市が他市からの観光客を呼べる数少ない施設でもある。
現在、公園の管理にかかっている費用は2000万円強である。いろいろな施設の老朽化が見られるが、処分するものは思い切って処分し、安全を十分考慮した上でさらなる整備を進めるのが、柏原市の活性化につながると考えられる。

ヤギやダチョウを飼うなら専門の知識を持った人を 

今、市が整備をすすめている雁多尾畑にある竜田古道の里山公園はほとんど、人の来ない公園である。ここに2億円以上の税金が使われている。「ダチョウのヒナの購入費」や「ヤギの飼育費」にけっこうなお金をつぎ込んでいる。ダチョウやヤギを飼うなら専門的知識もいるスタッフが必要であるが、もうすでにダチョウが死んだと聞いている。障がい者の方のために、梅、ブルーベリー、レモンなど実のなる木を栽培して、将来的には収穫物を加工して販売するというが、木が育つには何年もかかる。全く計画性がない。
この管理にはNPO法人「柏原ふる里づくりの会」(三宅義雄理事長)がかかわっている。住民の猛反対にあった「イノシシ食肉加工施設」にもかかわっていた、因縁のあるNPO法人である。このNPO法人に業務委託料250万円、4人の(?)嘱託職員に821.3万円、アルバイト賃金1200万円、その他286万円、総額2557.3万円が予算に上がっている。23年度は、総額2431万円であった。どういう関係かはわからないが、わけのわからないNPO法人にほとんど誰も来ない施設を管理させるとは、なにか裏があるのだろうか。

市民の声

「ジャンパー、ポロシャツ、タオル」の3点セットが放置されたまま。財政難なのに、何でつくるの?

柏原市内のある福祉関係の方から連絡があった。「『子育てワクワク』」というマークの入った白いジャンパー、ポロシャツ、タオルの3点セットが事務所に山積みになっています。イベントのときに作られたのだと思うのですが、ほとんど誰も着ていません。けっこう立派なものなので、費用もかかっていると思いますが、ほんとにもったいないです。業者のために発注してるんじゃないでしょうか。こんなものにお金をかけるなら、もっと福祉にお金かけてほしい。高齢の方がどんどん増えてきて、現場も人が足りないというのに、どうでもいいようなものに、大切な税金を使っていいんでしょうか。」。


子どもたちを内部被爆から守るために

放射能に汚染されたものを食べて、粘膜が被ばくして下痢を起こしている場合、風邪だと診断されて抗生物質を投与しても効くことはありません。そんなときはペクチンが効果的です。
リンゴや桃、バナナなどのフルーツに多く含まれるペクチンには、胃腸にたまった放射性物質、特にセシウムを吸着して排出してくれる働きがあります。

元気の出るコラム -身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

最近の維新の会の勢いは、すごいですね。橋下徹・大阪市長は、昨年、市長退職金3953万円を半額の1976万円にする条例案を可決させ、さらに引き下げようと、退職金のカット率を50%から84%にしたんですね。これで、松井一郎・大阪府知事と同額の629万円になります。
市役所で報道陣に「府民の代表である知事より、市長の方が高いなんてあり得ない」と述べたそうです。給料の規定額142万円も減額し、すでに3割カットです。
橋下市長は、自身の給料と退職金カットを掲げ当選されたわけですが、よく考えたら、公約を守るというのは当たり前のことなんです。昨今は自分の言動に責任を持たない政治家が多いから、有言実行の橋下市長がまぶしく見えます。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」ってこういうことを言うんですよね。
身を犠牲にする覚悟があって初めて、ものごとを成し遂げることが出来るということなんですが、これで職員の給料カットを始め、財政難の大阪市の改革を図ろうとされているんですね。ほんま、どこかの市長に聞かせてやりたいです。

パトロール

先日、市民の方から投書をいただいた。
「私は柏原市の文化センターをよく利用しています。文化センターは駐車場が少ないので、混んでいて駐車できない場合は近くの有料駐車場を利用しています。しかし、気になるのは少ない駐車場に職員さん所有のものだと思われる車がずっと止まっていることです。職員さんは毎日朝から晩まで止め放題なんでしょうか。柏原市は、市民の利用者より職員の私用車駐車を優先するのでしょうか」
「今の、岡本市長になってから市民より職員優遇が目立つように感じます。大阪市の橋下市長とは正反対の市長の職員に対する姿勢の表れではないでしょうか。一度、議会で取り上げてみてもらえないでしょうか」。

職員、議員が特権意識を持ってどうするんだろうか。「公僕」ということばを好んでいるわけではないが、改善すべき問題である。